東北も候補?放射性廃棄物処分地

 原発の高レベル放射性廃棄物を地中深くに埋める地層処分の技術的課題を検討する国の作業部会が評価案をまとめ、25日まで意見を公募している。具体的な処分地の候補は示していないが、火山活動の有無や地下深くに熱水の塊があるなど対象から外れる条件を読み解くと、おのずと適地が浮かび上がる。評価は候補地選びの根拠となり、東北地方では太平洋側の複数地域が候補地になる可能性もある。(東京支社・若林雅人) 総合資源エネルギー調査会の作業部会による評価案では、処分地に適さない「回避すべき範囲」として、(1)火山から約15キロの範囲(2)地殻内の温度(地温勾配)が高い地域(3)非火山性の熱水や地下深部に熱水の塊がある地域(4)活断層の周辺(5)過去・将来の10万年以内に隆起と浸食が300メートルを超える地域?を挙げた。

日本において、高レベル放射性廃棄物地層処分は困難な方法ではないだろうか。