南海地震、犠牲者30万人の可能性

東海・東南海・南海地震の対策などを検討している国の「南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ」の会合が28日、内閣府で開かれ、会合後の記者会見で、取りまとめ役の河田恵昭関西大教授は「最悪で30万人規模の犠牲者となる」との見解を示した。 記者会見で河田教授は、6月末に公表を予定している被害想定のシナリオについて、「昼間に起きた東日本大震災と異なり、避難行動を起こしにくい真夜中の就寝時に大津波が発生した場合、どれだけの被害がでるかを考え、抜本的な対策の議論を進めたい」と説明した。

夏から秋にかけて頻繁に発生する台風シーズンにおける被害想定も重視すべきだ。
台風によって海上の波高は10メートルを超えることが多く、津波が発生した場合の最大潮位も増大する。
台風の規模によっては、津波の最大潮位は最新の津波被害想定よりも倍増する可能性がある。
台風の接近通過時期と同時期に津波が発生する可能性は微少かもしれない。
しかし、大潮や満潮と重なるなど潮位が高くなる時期に津波が発生する場合の対策は考えておくべきだ。