放送事故の可能性あった箱根駅伝

今や正月の風物詩としてすっかり定着し、毎年大人気の箱根駅伝。平均視聴率は27%にも例年達する。そんな箱根駅伝にとって大きな転機となったのは1987年、日本テレビによるテレビ中継の開始だった。当時、すでにマラソン大会の中継番組はあったが、マラソンより距離が数倍も長い駅伝中継は皆無。ここでもポイントとなったのは山登りの5区だった。箱根駅伝はフルマラソンの5倍の距離があり、5区では湾曲した山道が続く。

電波地誌を十分調査していれば、当時の技術でも中継が途切れることなく放送できるだろう。
放送局の幹部は技術的な面についても専門知識を有した人材配置を要する。

箱根駅伝 (幻冬舎新書)

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